皆さんは、美容室でパーマをする際に、【パーマ】【デジタルパーマ】の二つでどちらを選べばいいのか悩むことはありませんか?
この二つのパーマは全く違う仕上がりになり、ヘアスタイルによってどちらを使用するかが変わってきます。
しかし、二つのパーマにどれほどの違いがあって、どんな仕上がりになるのかなんてあまりイメージがありませんよね?
そこで今回、現役の美容師である僕が、【パーマ】と【デジタルパーマ】の違いと特徴をご説明いたします!
是非次のヘアスタイル選びにご活用ください。
パーマとデジタルパーマの違いとは???
まず最初に【パーマ】と【デジタルパーマ】、この二つの違いをご説明いたします。
二つの違いをざっくりって言ってしまうとそれは・・・
濡れた髪に薬剤を付けてカールを作るか、熱を加えてカールを作るか
というところです!
この違いによって、パーマの持ちが違っていたり、カールの強さや、パーマをかける事ができる場所も大きく変わってきます。
では、【パーマ】と【デジタルパーマ】それぞれの特徴を詳しくご説明していきます。
パーマ(コールドパーマ)の特徴
まず、【パーマ】の特徴からご説明していきます。
- 1⃣パーマ(別名:コールドパーマ、水パーマ)
- 2⃣カールの持つ期間:1ヵ月~2ヵ月
- 3⃣根本からパーマがかけられる
- 4⃣髪全体にふんわりとしたボリュームが出せる
- 5⃣細かい動きのカールができる
この5つが一番の特徴だと言えます。
それぞれ簡単に説明していきます。
1⃣
パーマとは、濡れた髪に対して液体状の薬剤を塗布し、髪内部の構造を変化させてカールを付けるパーマとなっており、薬剤が液体のため、『コールドパーマ』や『水パーマ』と呼ばれています。
2⃣
パーマの持ちとしては、1ヵ月~2ヵ月とご紹介しましたが、髪質やライフスタイルによって個人差はあるため、あくまでも目安として考えてください。
【パーマ】は濡れた状態で薬剤を塗布して髪に変化を与える特性から、髪が濡れているときが 一番強くカールが出ていて、乾かしていくと徐々にカールが弱くなっていきます。
そのため、乾かす際に髪を引っ張って乾かしてしまったり、アイロンやコテで熱の変化を加えてしまうとカールの持ちが悪くなってしまいます。
なので、長く持たせたい場合は乾かす時に、髪を伸ばしたりせずにラフに乾かしたり、ヘアセットの時にもなるべくカールを出すように髪を握ったりしてカールを戻してあげるようなことをすることをおすすめします。
3⃣
【パーマ】は薬剤が液体であることから髪の根本からパーマをかけることが可能です!
そのため、ショート~ボブの方は根本から毛先まで均等にカールやボリュームを作ることができるので【パーマ】がおすすめです。
4⃣
【パーマ】は2⃣で説明したように、乾かしていくとカールが弱まっていく性質を持ちます。
そのため、髪全体にふんわりとしたカールも作ることが可能です。
濡れているときにはカールがしっかりと出ているのですが乾かすことにより、そのカールが弱まるのでヘアセット次第ではゆるふわなヘアセットをすることができます。
その際、スタイリング剤はなるべく、水分や油分の少ないワックスを使用してください。
水分や油分を髪に与えてしまうとカールが濡れているときくらいに戻ってしまう恐れがあるので、それを防ぐためです。
5⃣
【パーマ】では、ヘアスタイルによって巻くロッドの太さを大きく変えることができるため、毛先に対して細かく動く髪の束を作ることができます。
乾かすことで緩めのカールも作ることができ、そこからワックスやオイルなどのスタイリング剤を使うことでカールを戻して細かい束を作ることができるのが【パーマ】です。
デジタルパーマの特徴
次に【デジタルパーマ】の特徴をご説明いたします
- 1⃣熱を加えてパーマがかけられる
- 2⃣カールの持つ期間:2ヵ月~4か月
- 3⃣乾かした時にカールが一番出てくる
- 4⃣毛先に大きくふんわりとしたカールが作れる
- 5⃣ダメージをしている髪でもパーマがかけられる
この5つが特徴です。
それぞれ簡単に説明していきます。
1⃣
【デジタルパーマ】は【パーマ】とは違い、熱の力を利用してパーマをかけることができます。
【パーマ】とは違い、クリーム状の薬剤を使用し、髪の毛を柔らかく変形しやすい状態にしてから、熱の力で一気にカールを付けていきます。
そのため、【デジタルパーマ】はしっかりとしたカールで持ちのいいパーマと言われています。
2⃣
【デジタルパーマ】は熱の力を利用してカールを付けているため、【パーマ】よりも持ちがよくなっています。
熱を加えることにより髪の毛に対して、薬剤だけでは固定できない力でカールを付けることにより基本的に2ヵ月以上は持つ人がほとんどです。
今まで、毛先にパーマをかけたけどすぐに落ちてしまったという方は、一度【デジタルパーマ】を試してみてください。
3⃣
【デジタルパーマ】は濡れているときにはあまりパーマ感はありませんが、乾かすことによりカールが出てくるようになる性質を持っています。
そのため、仕上がりもコテで巻いたような大きく柔らかい質感のカールを作り出すことができます。
4⃣
【デジタルパーマ】は熱の力を利用してパーマをかけることで、【パーマ】では出すことのできない毛先への大きくやわらかなカールを作り出すことができます。
しかも髪の毛を乾かすだけで簡単にカールを作ることができるため、朝のヘアセットの時間を大幅に短縮することができます!
5⃣
【デジタルパーマ】では、薬がクリームタイプとなっていて、髪の毛のダメージレベルによって薬を塗り分けすることができるので、ある程度のダメージまでであればパーマをかけることができます。
もちろんブリーチをしていても、髪の毛の状態次第ではデジタルパーマをすること可能です。
これは、薬によってパワーコントロールをすることができるデジタルパーマだからこそであり、【パーマ】では不可能です。
そのため、ハイダメージの方やダメージによって他店で断られてしまったという経験のある方は是非一度【デジタルパーマ】を試してみてください!
まとめ
今回の【パーマ】と【デジタルパーマ】の違いとその特徴はいかがだったでしょうか?
パーマと言ってもそれぞれに特徴があり、やりたいスタイルによって使い分ける事ができます。
今まで悩んでいた方もこれを機会にやったことのないパーマを是非試して新しいヘアスタイルを手に入れてください!
銀座美容室|美容師小笠原俊平
経歴は横浜や日本橋エリアといった美容室の激戦区を渡り歩いてきました。
現在はフリーのライターと美容師のダブルワークを主な業務としています。
得意な技術は、ご自身でセットをしてもサロン帰りのような再現性の高い骨格補正カット。
酸性域で行う低ダメージの艶サラなストレートパーマです。
今まで他の美容室では体験できなかった最先端の仕上がりをご提供いたします。
僕にしかできない貴方だけのヘアスタイルを是非一度ご体験ください。
フリーライター/美容師
小笠原 俊平