最近色々なセルフカラーが一般的になってきましたね。
よく美容室では、セルフカラーは痛むからやめた方がいいと言われていると思いますが、使い方次第でダメージを抑えつつ、染めることも可能なんです!
そこで今回は、白髪染めのセルフカラーのダメージを抑えた使い方とおすすめのセルフカラー剤をご紹介していきます。
是非、最後まで読んでいってください!
ダメージを抑えたセルフカラーの使い方
まず最初に一番気になる、セルフカラーの使い方をご紹介いたします。
染める場所は限定的に!
まず、セルフカラーで染める場所ですが、皆さんは髪全体をセルフカラーで染めようとしてはいませんか?
それは・・・一番危険なので絶対にやめてください!!
髪の毛を染める際、新しく生えた新生毛と、すでに染めてある既染毛、この両方を美容室で染める際は薬を変え、パワーコントロールをして、染まり方を一定にしていきます。
それをセルフカラーの一つで染めてしまうと、ムラになってしまったり、毛先だけ黒く染まり過ぎてしまったり、毛先だけ多くダメージを受けてしまったりと、失敗の原因となってしまいます。
では、どこをセルフカラーで染めればいいのか・・・
それは、
顔周りと、分け目の根本だけを染めることです!
「いやいや、それだとほとんど染めてないのと一緒じゃないか」
と思う方もいるかもしれませんが、実際に顔周りだけ染めてみてもらえるとわかるのですが、案外自分自身から見える場所だけを染めているだけでも見た目は大きく変わります。
そして、一番のメリットは、自分がちゃんと見えるところだけを染めることで、塗りムラや毛先に無駄なダメージをさせずに染めることができる点です!
自分が鏡で確認しながら塗ることのできる範囲は限られています。
そして、鏡で確認して、白髪が気にならなければ、他人からもほとんど見えることはありません。
なので、セルフカラーで染める場所は、顔周りと分け目の自分が鏡で見て気になるところだけに限定することをおすすめします。
(塗る場所が減るのでカラー剤の節約にもなります)
根元に塗る薬の量はなるべく多めに!
先ほど、染める場所は顔周りと分け目の根本だけとお伝えしましたが、その部分を塗る際に気を付けてほしいのが
薬の塗布量です!
【薬を節約したいから】【いっぱい塗るとダメージが多そう】など色々と思うところが多いかもしれません。
しかし、美容室で染めているときを思い出してください。
根元の薬たっぷり乗せていませんか?
その理由は、白髪は染まりにくいからです。
元々カラー剤は、髪内部のメラニン色素に反応させて染めるようにしています。
しかし、白髪にはそのメラニン色素が少なく、染まる場所がほとんどないです。
そのために、白髪染めにはブラウンの色素が多く配合されていて、それをベースに染めていくのですが、ベースを定着させるためにはしっかりと薬を塗る必要があります。
では、多めに薬を塗るといってもどのくらいなのか。
それは、カラー剤で髪が見えなくなるくらい、塗るのを目指して下さい。
そうすることで、塗りムラも防ぐことができ、きれいに染めることが可能となります!
カラー剤の放置時間は商品の規定の時間を必ず守る!
セルフカラーで塗り終わった後は、ラップなどをして時間をおいていきますよね。
その時にお客様からよく聞く言葉が・・・
「長い時間置いた方がしっかり染まると思うから規定時間よりも長くおいています」
・・・これはほんとにやめてください。いやほんとに。
長く置いた方がしっかり染まりそう、この気持ちはよくわかります。
しかし、この行為は髪の毛と頭皮を痛めつけていることになっています。
そもそも、なぜ時間が定められているのかというところですが、それはカラー剤が髪の毛に対して発色し続けることのできる限界があるからなんです。
カラー剤は薬剤です。
二つの薬を合わせて、髪の毛に化学的反応起こして染めているのですが、その時間には薬によって違いますが、限界があります。
では、その時間を超えていくとどうなるかというところですが、発色の限界を超えた後は、ただのアルカリ剤になっています。
髪の毛は弱酸性です。
その真逆のアルカリの薬を付けていると、ただただダメージを受け続けてしまいます。
そのため、セルフカラーの際は、買った商品の規定時間内に必ず流すようにしてください!
規定の時間で染まるようにカラー剤は作られており、規定の時間内で染まらないなどがあった場合は、塗り方や薬の量などが原因となっている場合がほとんどです。
カラーを放置しているときはラップで包んでからタオルターバンを!
カラーの放置時間はお伝えしましたが、時間をおいているときに皆さんはどのようにしていましたか?
カラー剤を塗った後そのまま放置、ラップだけをする、などなどいろんなやり方があると思います。
しかし、カラー剤を一番発色させることができるのは、カラー剤を塗った後、ラップで軽く包み、その上からタオルターバンをする。
これが一番です。
その理由は、頭皮からの熱を逃がさず、カラー剤を酸素に触れさせないことで一定の発色を促すことできるからです。
カラー剤は温めることで、パワーを発揮します。
美容室で染めているとき頭の上でくるくる回る(ローラーボール)を見たことありませんか?
あれは、熱を与え発色を促しているんです。
それをセルフカラーで再現するのは難しいので、一番一定の熱を与えるために、ラップで覆い、タオルで保温していきます。
この作業をするかしないかで仕上がりは大きく変わってきます!
※熱を与えるためにドライヤーを使用することは絶対にやめてください。熱を一定に与えられないため、ムラになったり、一部発色の限界を超えダメージを多くしてしまう恐れがあります。
最後に流す時はしっかりとシャンプーをしてください!
ここまで来たら最後はカラー剤を流すだけですね!
ここで重要なのは、絶対に髪や頭皮にカラー剤を残さないことです。
残っているとダメージやアレルギー、頭皮トラブルの原因となってしまいます。
そのためにやってほしいことは、まずはお湯で頭皮をマッサージするようにカラー剤を落としていってください。
そうすることで、カラー剤が柔らかくなり、半分以上はここで落とせます。
理想は、流しているときのお湯の色が無色に戻るまでです。
そして、そのあとにしっかりとしたシャンプーを行ってください。
力を入れてとかではなく、いつもより長めに洗う、二回シャンプーをするなどで大丈夫です!
ちなみに、染めたばかりでシャンプーをそんなにしたら落ちてしまう。
そんな風に思う方もいるかもしれませんが、カラー剤はちゃんとした手順で染めて、定着していたらそんな簡単に落ちることはありませんのでご安心ください。
そして、シャンプーの後はちゃんとトリートメントなどで保湿も忘れずに行ってください。
おすすめセルフカラー剤 3選
現役美容師がセルフカラーで使用するカラー剤のおすすめ商品3つをご紹介いたします。
【ウエラトーン】 2+1 クリームタイプ
植物由来の3つのトリートメント成分を配合した白髪染めです。
染毛力が強く、色も長続きしやすく、カラーバリエーションも豊富なため、毛先に合わせた色を選ぶことが可能です!
少し、カラー剤のクリームが硬いため、根元に塗る時は少し押し付けるように塗るのがベスト!
- 全25色
- クリームタイプ
- 120g
【花王】 Rerise リライズ
植物から成分を抽出し、麹の発酵技術を応用した製法で作られているため、髪にも頭皮に優しい。
一度でしっかり染めるのではなく、徐々に自分の髪の色に近づけるように染めていくため、根元だけ黒くなりすぎたり、毛先との色の差が出たりしづらいです。
暗くなり過ぎたくない、徐々に毛先の色に合わせて自然な仕上がりにしたい方におすすめ。
- 全2色
- クリームタイプ
- 155g
【サイオス】 オレオクリーム
豊富なオイル成分でツヤのある髪に染まります。
ヘアケア成分がセルフカラー剤の中ではトップクラスに多く、色持ちもよく、唯一アミノ酸が8種類配合されています。
おしゃれ染めのニュアンスのあるカラー剤になっているため、白髪の量がそこまで多くない方におすすめ!
毛先を少し明るめに染めている方はこちらがピッタリです。
- 全12色
- クリームタイプ
- 100g
美容室に行くタイミング
セルフカラーをしていれば美容室に行かなくもいいというわけではありません。
今回お伝えしている染め方では、セルフカラーで染めていいのは顔周りと分け目の根元のみのご紹介となっています。
そのため、顔周りと分け目以外の場所は、美容室に行く期間が長くなればなるほど、気になってくる可能性があります。
では、美容室に行くタイミングはどうすればいいのか。
それは根元の白髪の量にもよりますが、多い人で1か月~2か月以内、少ない人で2か月~3か月以内を目安にしてください!
そうすれば、美容室に行くまでの間に、一度根元のセルフカラーをすることで、白髪のストレスが軽減されます。
中には、美容室へ行く頻度を少なくするために全部根元を染めてしまおうと考える方もいるかもしれませんが、最初に言ったように絶対に顔周りと分け目以外は染めないでください。
セルフカラーで特に毛先が変に染まってしまうと、最悪修正が不可能な場合もあります。
なので、セルフカラーはミスの少ない場所に限定し、他はプロの美容師にお任せください!
まとめ
今回のセルフカラー白髪染めの記事はどうだったでしょうか?
今まで、セルフカラーをやっていた方も、これからやってみたいと思っている方も今回のことを注意して行えば失敗は少なくなります。
是非、セルフカラーを行う際には、注意して、根元以外は染めないようにしてください!
銀座美容室|美容師小笠原俊平
経歴は横浜や日本橋エリアといった美容室の激戦区を渡り歩いてきました。
現在はフリーのライターと美容師のダブルワークを主な業務としています。
得意な技術は、ご自身でセットをしてもサロン帰りのような再現性の高い骨格補正カット。
酸性域で行う低ダメージの艶サラなストレートパーマです。
今まで他の美容室では体験できなかった最先端の仕上がりをご提供いたします。
僕にしかできない貴方だけのヘアスタイルを是非一度ご体験ください。
フリーライター/美容師
小笠原 俊平