皆様は何故髪の毛が、カラーやドライヤーなどで傷むのか、その理由はご存じでしょうか?
傷むことは知っているけど、なんで傷むかは知らないという方がほとんどではないでしょうか?
何故傷むか、その理由を知れば今後髪の毛に無駄なダメージを負わせることなくきれいに髪を伸ばすことも、色々好きなカラーやパーマをすることも可能です!
そこで今回は、何故髪の毛は傷んでしまうのか、詳しく解説していきたいと思います。
髪の毛は何故傷む???
髪の毛の傷む原因を順番に解説していきたいともいます。
美容室のカラーやパーマで傷む原因
これに関しては聞いたことがある人もいるかもしれません。
カラーやパーマの一番の傷みの原因は、
【薬剤に含まれるアルカリ剤】です。
この薬剤に含まれるアルカリの成分が、髪の表面のキューティクルを開く役割を担っていっているのですが、キューティクルを開くことは、細胞を破壊していることと等しいんです。
そのため、繰り返し髪の毛に薬剤を重ねてしまうとダメージが進んでしまいます。
日本人の髪質は、細く柔らかい方が多く、このような髪質の場合はアルカリのダメージを受けやすく、数回の施術だけで毛先がボロボロになってしまう方もいます。
薬剤も進化をしていて、一度や二度の施術であればそれほどダメージを感じることもないかもしれませんが、それを短いスパンで繰り返してしまうと、強い髪質の方だとしても、傷みを感じやすくなってきます。
では、アルカリがない薬剤なら、キューティクルを開くことが無いから傷むことはないのではと考える方もいらっしゃるとおもいます。
しかし、それは難しく、キューティクルはとても頑丈な鱗になっているため、開いていないと髪内部に薬剤が浸透せず、カラーやパーマなどが不完全な状態になってしまいます。
そのためアルカリ剤は必要とされていて、その中でもなるべく酸性寄りの成分に近づけながら施術をしているのが我々美容師です。
ドライヤーで傷む原因
日常生活でほぼ毎日使うといっても過言ではない、ドライヤーですが、こちらも使用時間やあて方などでダメージの仕方が大きく変わってきます。
ドライヤーは適度に乾かしていければこれと言ってダメージはあまりないのですが、一か所にあて続けてしまったり、ドライヤーと髪との距離が近すぎたりしてしまうと、髪に対して過剰な熱を与えていることになり、髪の毛が一気に傷んでいきます。
ではなぜ熱によって髪の毛が傷んでしまうのか、それは・・・
髪内部にある水分と油分が熱により蒸発させられ、髪内部が空洞化し、髪の毛自体が硬くなってしまい、ごわつきやまとまりのない髪の原因となってしまいます。
そのため、ドライヤーでも一点にあて続けて乾かしていたり、疲れたからと言って腕を下げ、髪との距離が近くなってしまっていたりすると、髪内部が過剰に乾いてしまい、それ自体が傷みの原因となってしまいます。
ヘアアイロンでも同じ理由
ヘアアイロンに関しても熱のダメージの原因となるため、ドライヤーと同じく熱をあてる時間には注意が必要です。
しかし、ドライヤーとヘアアイロンダメージの原因となる熱の温度が全く違うのでそこにも注意が必要となります。
ヘアアイロンは高温になる道具であり、それにより髪の毛がたんぱく質変性を起こす可能性が高いです。
たんぱく質変性とは
たんぱく質は高温をあてすぎてしまうと固まる性質があります。
硬くなってしまった髪の毛はパーマはかかりにくくなり、カラーも染まりにくくなります。
このように髪の毛内部のたんぱく質が変質してしまうことをたんぱく質変性と呼びます。
まとめ
今回は三つの原因を簡単に書かせていただきました。
今まで、適当にドライヤーやヘアアイロンを使っていたことはありませんでしたか?
日常的に使用している物でも使い方次第で大きく髪の毛が傷む原因となってしまいます。
そのため、髪の毛に使用する物一つひとつの使い方やそれによるダメージのことを知っておくことで、髪の毛が改善されていきますので今回の記事で皆様の髪へのダメージが少しでも改善されたらうれしいです。
銀座美容室|美容師小笠原俊平
経歴は横浜や日本橋エリアといった美容室の激戦区を渡り歩いてきました。
現在はフリーのライターと美容師のダブルワークを主な業務としています。
得意な技術は、ご自身でセットをしてもサロン帰りのような再現性の高い骨格補正カット。
酸性域で行う低ダメージの艶サラなストレートパーマです。
今まで他の美容室では体験できなかった最先端の仕上がりをご提供いたします。
僕にしかできない貴方だけのヘアスタイルを是非一度ご体験ください。
フリーライター/美容師
小笠原 俊平